ビクともしない缶詰めの蓋の開け方。これが最終手段か?
前日家で全然空かないビンが現れた。
誰でも経験があると思うけど、瓶の蓋が固くて開かないと手が痛い。
そんな時はGoogle先生にお願いするんだが、その結果、
蓋をぬるま湯で温める 滑り止めに輪ゴムを蓋に巻く ゴム手袋をする 蓋ではなくビンを回す 蓋を叩いてから回す マイナスドライバーをビンと蓋の隙間にいれて回す マッチョ使う ひたすら気合い
いや…気合いってさ…
これらを全部試したけど(ふうはマッチョではない)、マジでビクともしない。これまで生きてきた中で、最強の瓶に出会ってしまった。
まず何が最強かと言うと、
開かない時は蓋を温めてね♪
こんな素敵な言葉が、すでに赤文字で蓋の周りに書いてあったのよ。
もう簡単には開かない前提なの。挑戦的なのよ。
普通こんなこと書かないよね?書いてあっても、せいぜい開ける閉めるだけだよね?
もう初めから、
「私はビン類最強の蓋です!」
って胸はってた。
悟空ならワクワクしちゃうレベル。おめえ、かってぇなぁ!とか嬉しそうに笑う。
ふうは苦笑い。そして、父親の努力が瓶の蓋に戦いの傷跡として残っていたのよ。
悟ったわ。自分がセルの相手を任せられた悟飯かと思っちゃったもん。
おめえなら勝てる!
お父さん…わかりました!
ふぎぎ!
ぎっ!
へ?
ここで漫画なら、
「開いたよお父さ~ん!」
「さすが我が息子。よくやった。」
のはずなんだけど、
あの~父さん?平等じゃないとか言って、仙豆を与えませんでした?これ、パワーアップしてません?サイヤ人の血なのでしょうか…?
全く開かねぇ!!!
もうね、ゾルディック家の試しの門かと思うくらい動かない!
すると、僕は父親の言葉に耳を疑った。
「開かない時はな、一度閉めてからひねると開く時あるよな?」
これには布団がふっとんだ。 あ、輪ゴムだった…
わかるけどさ、閉めるつもりで逆に回してもビクともしないのね。っていうか、多分逆にも回ってないと思うよ?フリーザの戦闘力が530001にはなってないと思うんだけど…
蓋が開かない時って、
「次は俺が相手だ!」
みたいに仲間で交代してグイグイ攻撃してると開くんだよね。5人目くらいが驚きながらクルッて開けちゃう。
ボロボロのベジータをヤジロベーの刀で勝てると思ったクリリンくらい楽勝な状態になってる時が多い。
でも空かない。30分も戦っていれば、大体消耗してるはずなのに、
こいつの気が減らねぇ…魔神ブウかよ…粉々にしてパシュンパシュンしたのに煙が集まって元通りってことかよ…
もうドラゴンボールが集まってたら、この時の願い決まってたね。ウーロン並に右手上げて叫んだよ。
シェンロンなら、目が光ってパカッて開くもん。楽勝!すげぇよシェンロンってなる。
そんな僕の思いが伝わったのか、父親がドラゴンレーダーを探すかのように物入れをガサガサしてた。
ふうはカメハメ波を放つポーズで必殺技をビンに繰り出していたんだけど、父親の右手に握られた必殺技に驚愕して手を止めた。
決して悟空対天津飯のように、
「カ~メ~ハ~メ~…止めた!」
とは言わなかったけど、クリリン並に「あわわわわ。」と言いそうになった。
気円斬…っていうかノコギリですかー!!
そこに立っていたのは、父親ではなくビルス様だったのだ。まさか、この結末が破壊とは…
ラスト謎ストーリーのアニメ的にやられた気持ちになったよ。
そして破壊は始まった…
ギコギコ…
その初体験に目を奪われるふう。 少し破壊しては蓋を回す父親の姿は、徐々に変身レベルを上げる悟空そのものだった。
おお…
蓋が回った時の父の髪は、青色…ではなかったけど。
たかが蓋かもしれない。でもあの悟空ですら、今の父のようには変身しない。
ふうは思った。
スーパーサイヤ人の最終形は、白だ!!なんならスーパーサイヤ人ホワイトと名付けよう。
それくらい、なぜか感動してしまった。僕はまだ父親を超えていない…髪が黒すぎる。
こうして、無事に蓋は破壊された。
でもさー、言葉で蓋が固いと言っても、あいつつえぇくらい伝わらないよね。カチカチレベルがさ。
例えば飲食店の店員さんに、
「これ辛いって書いてあるんですけど、どれくらい辛いですか?」
って聞いて、返ってくる答え並にわからない。
「そんなに辛くないですよ♪」
だから!
そんなに!の、そんなにはどのくらいか聞いてんだけど…実際には無理か…食えってか…
まぁこれくらいわからないんだけど、結局メッチャ固い蓋の開け方は、
破壊
これがわかりやすい。
あ!そうか。それならタイトル間違えてるわ。
開かない瓶の蓋は破壊しろ! (怪我しないでね)
でもね、もう二度とこんなに固いビンの蓋には出会わないと思う。
アロンアルファでも塗ってあるんじゃないの?って、痕跡探しちゃったもん。
で、ゴム手袋は必須です。手を切っちゃうからね。
じゃ!手紙落とすぜ!!
BAA-N ヒラヒラヒラ~