家庭菜園の野菜が育たない理由と意外な盲点

家庭菜園の野菜が育たない

管理人のふう船です。

今年から美味しい野菜を求めて家庭菜園に励んでいますが、やっていくうちに様々なトラブルと遭遇しております。

そんな農業素人一年目の僕ですが、本当に家庭菜園の野菜が育たないという声を聞くんですよ。まぁ多い!

そこで、僕が思った野菜が育たない理由を考えてみましたよー。

ブックマークなどのふうレター読者の皆さん、たまにはこんな話も面白いかなと思いますので我慢して読んでね(笑)

これは、途中まで一人称小説っぽい実話だぜ!

突然現れたおじちゃん

友情農園で作業をしていたある日、突然僕は誰かに呼ばれた。声がした方へ振り返ると、定年を迎えたくらいのおじちゃんが立っていた。

「お兄ちゃん、何作ってるの?」

「あー、いえ。普通に野菜作ってる素人ですよ」

おじちゃんは「そう」と笑っていた。それもそのはず。僕の友情農園は、草だらけだからね。

「これじゃ全然野菜が育たないでしょ?草に栄養を取られちゃうし、牛ふんとか化学肥料を使わないとダメだよ」

「そうですね」

突然来たのに、本当にいい人だ。何やら近所の人らしく、若そうに見える僕が作業している様子が珍しく映ったので声をかけてくれたらしい。

そこで僕は、「実は草だらけですけど、良く見ると抜いてあったりちぎってあるんですよ?」と話した。

「あ、本当だね。へぇ~、草を肥やしにしてるんだね」

その時、僕は疑問を持った。

あれ?おじちゃんは僕の話を聞くのか?その辺の畑を見ても、こんな草だらけで再利用してる草マルチの畑はないぞ?

そうなんです。

人って、自分の持つ常識を否定されると怒るんですよね?ここでの常識とは、多数意見のこと。だから僕は、ひっそりと野菜を作っていたかったのです。もうね、本当怒られるのはイヤだからね。

「見苦しい光景ですみません。変人のやってる事なので、気にしないで下さい」

これが僕の最近の逃げ方。だって楽なんだもん。

一応気を使って笑顔で帰ってもらおうと思ったのに、おじちゃんは逆に僕に気を使い始めた。

「いやいや、面白い事をやってるね。君は野菜の研究者か何かかい?」

え?そんな、研究者だなんて……えへへ。つい照れちゃった。でもそんなつもりはない。僕はただ、

「いーえー。ただ無農薬野菜を作って食べたいだけですよ」

と返す。するとおじちゃんは親切で、

「私は山育ちの農家生まれでね。農業の事はわかるんだよ。でも無農薬野菜は出来ないなぁ。どうしても虫に食われるからね」

おじちゃんは懐かしむように言った。どうやら最近は、家庭菜園レベルの農業もやってない様子。

先程言ったけど、僕は聞かれれば言うスタイルに生き方を変えた。知ってて人に教えないのは、卑怯と思われるかもしれない。でも、これを読んでるあなたも怒らないで欲しい。世の中って、本当に小さな親切大きなお世話なのよ。

そう思っておじちゃんに話すのは辞めようとしたけど、研究者とかカッコイイ事を言われたからか心が動いてしまったぁ。

「無農薬野菜は作れますよ。実際に作ってる人はいますし、毎年種を取るそうですよ?」

すると、おじちゃんの顔が「ほぉ~」と笑顔になる。

「そう言えば、トマトの種が勝手に落ちて翌年はいっぱい出来たなぁ」

ちと、話がズレテル……。それでも機嫌を損ねず聞いてくれるので、僕は話を続けてみた。

「あの、そのトマトは立派に育ちましたか?」

「う~ん、でもあんまり育たなかったなぁ」

うむ、やはりF1種のようだ。前にもブログで書いたけど、一代雑種で一代限りしか上手く育たない種の事だね。つまり雄しべがなく上手く子孫を残せないから、二代目が育たないって訳。

「トマトは出来たんだけど、他のは全然ダメだな。最近の野菜は弱いんだろうね」

「そうですか。でも二代目をちゃんと残せる野菜でしたら、今年よりしっかりした野菜ができるそうですよ?この土の環境を、親が教えてくれるからだそうです」

「へぇ~。でも種からだと育ちが悪いからねぇ。家の近所でも、ホームセンターの苗から育てる人が増えたよ」

なっ、なんだって!?

確かに、最近はホームセンターの苗が飛ぶように売れる。家の近所の人も庭で家庭菜園をしているけど、ある日突然庭に野菜が出現していた。

しかし育ちが悪いとも言っていたな……。

するとおじちゃんは、僕の小さな苗たちを見始めた。

「これ大きくなってないから、化学肥料とか使えばいいんじゃないかな?それなら無農薬野菜でも立派に育つと聞いたけどね」

化学肥料……。そう、僕はこの化学肥料に疑問を持っているんですよ。でも、少なくとも僕の周りでは、農薬は嫌だけど化学肥料に抵抗がない人が多すぎるんですよね。

それはナゼかと言いますと、一般的に化学肥料は無機質の肥料と言われているから。 無機質だから害はない。化学肥料や化成肥料は、害がなくてよく野菜が育つ……と。

こう言われている一方で、

化学肥料を使うと過剰窒素で野菜は大きくなるけど、野菜自体が吸収した大量の窒素を消火しきれないらしい。それが硝酸態窒素という人にとって害になる物質を、野菜が体内に残してしまうとのこと。

だが、その健康被害報告は不明。安全とも危険とも言えないグレーゾーンが現状。

じゃあ、どうしてみんな化学肥料を使うの?と考えると、無機質で安全だから!って理由もあるけど、そもそも何ヵ月も時間を使って育てた野菜が育たなかったら嫌だからでしょ?それは僕も嫌だけど。

そしてこれは妄想ですが、

現在ホームセンターなどで出回っている家庭菜園用の苗や種が、化学肥料を使わないと育たないレベルの弱い野菜たちだったとしたら……これは色々と儲かる。失敗すれば、お客さんは同じ年にリピート購入するだろう。皆さんの野菜という一般的な植物に対する常識が、野菜は弱い!になっていればなおさら……。

これは声を大にしては言えない。僕は立派な人間ではないし、聞いてくれる人が知っていればいい話のレベル。

例えば僕が熱く、

「おじちゃん!野菜を育てるのに農薬も化学肥料もいらないよ?野菜だって自然のままに生きてきた力があるし、これまでも子孫を自力で残してきたから今があるんだよ?そんな野菜をたくさん作ろうとか、人にとって都合のいいように改良したのは人なんだよ?野菜が強くも弱くもなるのは、全て人に関わってるかららしいよ?」

などと言うのは、もうすでに疲れ果てている。そんな話は、農業を本業としている人なら常識でしょう。

信じる信じないは、あなた次第(キリッ笑)

知らぬが仏ということわざもあるからね。僕は本当にコリゴリなのだ。

家庭菜園を、みんな楽しそうにやってる。農薬を使って化学肥料を使って、それでもなるべく最小限にして出来た野菜を食べる満足感を奪う権利は僕にはない。

いつか何かがきっかけで疑問を持って、違う道へ進んでくれたら個人的には嬉しいよ?でもみんなが種を取ると、世の中困る人たちもいるんですよね?

そう、仕事だ!

僕が農業関係者の仕事を奪う権利もない。だから知ってる人だけ知っていればいいし、僕からは特に進んで言わないスタイル。

みんなが種を採ったら、オイラは食いっぱぐれるだろ? みんなが農薬を使わなくなったら、ワシはどうすればいいんじゃ? みんなが化学肥料を使わなくなったら、私は生きて行けない……。 牛ふんは農薬を使った牧草とか言うなよ……草むしりめんどくさいんじゃ。

世の中難しいのです。僕ごときが介入する話ではないと、わかって頂けますよね?

弱小変人ブログなので、勝手に声は小になると思っていますけど。そんな僕は、もちろんおじちゃんには化学肥料のグレー具合は言えなかった。化学肥料は無機質で害はないし、答えはない。でも僕的にグレーなら自分は使わないというだけの話。説明が長かったなぁ……笑

「僕は化学肥料はいいんですよ。ここにある草が肥料なので、野菜を大きく育てるのは難しいですけどね」

三年後くらいにはきっと……そんな思いで悔しかった。世の中結果が全てなんですよねぇ……。

このように、家庭菜園の野菜に異変が出ているのは色んな理由が絡んでいるのでしょう。僕は敵対する気はないので、興味があれば個人で調べて下さい。ググッとね。

するとおじちゃんは、僕が肥料と言ったいわゆる雑草を見始めた。ここで思わぬ言葉に、僕は心から驚いた!

「肥料かぁ。そう言われると、ここにあるほとんどの草を食べた事があるよ。これは苦いね。これは根っこが旨い。これは……」

ちょ、ちょっと待って下さい?

本気で動揺した。だって、これらを総称して雑草って言いますよね?そのほとんどを食べてみたって……。

「おじさん、マジですか?」

「あぁ、子供の頃は食べ物がなかったからね。栄養とかわからないけど、確かに最近は雑草を肥料にする人が減ったねぇ。まぁ、ホームセンターの肥料がよく育つからだろうけどね。私も庭の草をむしっては棄ててたよ」

「いえ、それ普通ですよ。僕が変人なだけですから」

「いやいや、変人ではないよ。でもこれで、野菜が育ったらいいね。楽しみにしてるよ」

「はい、ありがとうございます」

こうしておじちゃんは去っていった。今でもたまーに姿を見かけるけど、この日以来友情農園には訪れない。やはり、僕の事を家族に話して変人扱いされたのだろう。近寄るな……と。わかるわぁ!だから話したくなくなるんだよね?

世の中って難しいでしょ?だから僕は、話しても怒られるし疲れるだけだから、自分からは話さないスタイルになってしまった。人は、命令されるのは嫌なのよね。

お互い幸せなら、それでいいと思った出来事の1つでした。

家庭菜園で野菜が育たないと悩む人は、最小限の農薬と化学肥料を使えば育ちます。もし検索からこの記事を読んだ人は、恐らく農薬も化学肥料も使わずに野菜が育たないと悩んでいる人でしょう。

そんな方は、気が向いたら種や苗を疑ってみてはどうでしょうか?

野菜が育たない理由として、

今年は、天気や気候が悪い? 肥料のやり過ぎや肥料不足が原因? 水のやり過ぎや水不足が原因? 虫が来るのは肥料の臭いのせい? 大きくならないのは窒素不足?

もしかすると、原因は種かもしれませんよ?

頼むからほっといてくれ

僕は、肥料にも農薬にもお金を使いません。もちろん耕運機もありません。耕さないし水もあげないから、クワもジョロもありません。種は買いましたが、種も採るので種も買わなくなるかもしれません。

これで立派な野菜が出来たら最悪だ!

つまり、僕みたいな人が増えると農業関係者は儲からなくなってしまいます。家庭菜園をやる人が多い中、僕みたいな人が増えては困るんですよね?

しかし、周りの家庭菜園おじちゃんたちは優しい!農業素人の僕に、色々アドバイスをしてくれます。だから僕も自分なりに力になりたいとは思うのですが、これが辛いんですよ……。

化学肥料を使いなさい

なるべく会わない時間を狙って畑へ行きますが、おじちゃんたちに会えば話さない訳にはいきません。

僕は本当は草を生やしたままにしたいけど、周りに迷惑がかかるんですよ。だから草マルチにして、見た目は貧乏ビニールマルチだなぁ?みたいにしてます。肥料にもなるし一石二鳥。

でね、周りはみ~んな草を抜いては捨てちゃうので、僕が草を生やしていると怒られます。

草むしりくらいやってくれ! 生やしてるとこっちに草の種が飛んでくるから、草むしりが大変になる! 面倒なら除草剤をまけ!

誰か助けて……苦笑。

そんな変人の僕の野菜の出来を家庭菜園おじちゃんたちが見ると、本当に野菜の育ちが悪いですよ。するとね、

「化学肥料あげるから、これを蒔けば大きくなるよ」

これ!これを断るのが本当に辛い!!

「あ、いえ。肥料は高いので、頂くのは申し訳ないですよ」

「そんな、遠慮しなくていいよ。この化学肥料は余ったやつだから。それじゃ野菜がかわいそうだよ」

マジでいい人たち! こんなの色んな意味で泣くだろ!

わかりますよね?こんないい人たちに、化学肥料は僕的によくわからないグレーゾーンなので使いたくないとは言えないでしょ?

言ったらどうなるかは、悟空がスーパーサイヤ人になったフリーザくらい怒られますから。たぶん白髪が逆立つぞ?

元々はね、何度も言ってますけど化学肥料が国的にグレーゾーンだからダメなのよね?

無機質の肥料だから安全だよって聞けば、そうなんですかぁーと賛成してしまう。しかも、僕の周りは育たないと化学肥料を投入して大きくしてるんです。

ね?世の中結果が全てでしょ?

育たない野菜よりも、育ったよくわからない野菜の方がみんな嬉しいんですよ。

結果的に本当に大きくなるから、家庭菜園で化学肥料を使わないと無理っていうのが常識になっています。

おじちゃんたち、人がいいのはわかってる。でも、頼むからほっといてくれ~。僕は化学肥料をグレーゾーンと思っているんだからねっ。

F1ってなんだい?

「ワシはな、地元の種屋さんで種を仕入れてくる。ホームセンターの種だと、上手くいかない時があったからな」

それ、どっちもF1(一代雑種)だから変わらないじゃん……とは言えない。しかも、毎年上手く育つかわからない種を買わなきゃいけない……。

F1だから毎年バラツキが大きいんだよ?同じキャベツの種でも、それが去年の子孫かわからないんだよ?っていうか、ほぼ違うキャベツだよ?

子孫を残して同じ場所に植えてあげれば、親の経験を頼りに年々たくましく育つ!なんて言っても、困った顔をされた経験を僕が持ってる。でもそれが普通であり大多数の常識。

種を採るなんて面倒とか言われた事もあるし、種採るなら野菜が食えないぞ?って言われた事もあった……。でもそれが普通であり大多数の常識。

今年は育たなくてもいいと言ったら、笑われた時もあった。じゃあ何で野菜作ってるの?って言われた時、過去の経験から口を閉じて誤魔化したなぁ……。でもそれが普通であり大多数の常識。

どうもねぇ、みんなが家庭菜園をやってる目的が僕には見えない。み~んな農薬は使いたくないって言うんだよ?でも実際にやってみると虫に食われるから、結局は農薬を使うしかない。

野菜が育たないなら、化学肥料を使うしかない。

おじちゃん……野菜が育たないのは種かもしれないよ……。

なぜ種を採らないの?

僕は農業素人で良かった!野菜を育てる余計な知識がないから、全てがスッと頭に入る。

僕は、野菜の種を採ると言ったら笑われた。その理由は、種を採って翌年植えても野菜は育たないとおじちゃんたちは知っていたから。

だからおじちゃんたちは種を採らないし、種を採ると言った変人を笑うのは常識。

でも、今ならよくわかる……。

そこら辺に生えてる雑草は、この土地に住んで毎年連鎖を重ねた何代目雑種なの?そんなの強いに決まってるじゃん。除草剤に抵抗を持つとか当たり前でしょ?植物は学んでるんだから。

僕は年を重ねても、人の声に聞く耳を持ちたいと思います……はい。

家庭菜園の野菜が育たない理由のまとめ

去年辺りから、家庭菜園が不作の声をよく聞きます。今年は玉ねぎまで小さくなってたよ?これは僕の周りだけかもしれないけど、世の中を考えれば理由はわかるよね?

理解できる方は、そのように対応してみるのもいいかと思います。僕はひっそりでいいです。

誰が悪いって訳ではないからね?仕事なら普通の事。それは仕方ないし、どっちが正義とか言われても困りますからね。

ただ、家庭菜園の野菜が育たない理由は述べてみました。盲点だから、意外な所に原因があるのでしょう。後付け加えるなら、世の中の無農薬野菜にも盲点があるかもしれません。有機野菜もかな?出荷何日前の農薬散布なら、雨で流れて無農薬扱いとかあるらしいけど……果たして?

家庭菜園で本気で完全無農薬野菜を作りたいと考えている方に伝われば、僕は十分なので。

ではでは、そういうことなんじゃね?(笑)