両声類になれるのか?女声の出し方を実体験した記録
女声の出し方
男が女の声を出す事を両声類(りょうせいるい)と呼びます。両生類とかけてある遊び言葉ですね。
一部では、あまりに女性の声にしか聞こえないので、変声機を使っているのではないか?と疑われる程の技術を持った人がいます。
そんな女声をマスターした人たちの共通点として、
自分の声が好きではなかった。だから魅力的な声になりたかった。
という理由がありました。
実は僕もです!自分の歌声が好きじゃない!!(笑) だから、声を変える事に興味を持ちました。
では、女声を出したいけどどうすればマスター出来るの?
これは個人差がありますので、出来るまで諦めない事が大切。
では、
俺も女声を出したい!
という方の為に、ここでは僕の体験記を書きたいと思います。男が女声を出すなんておかしいだろ!と思いますが、今のあなたを変える何かの参考になれば幸いですね。
喉仏が上がる感覚を掴む
男が女声を出しますので、元々喉仏の出ていない女の人と同じ状態にしなければ、女声は出ませんよね?
少なくとも、高い声は出にくいです。
喉仏が上がる感覚を掴む方法として、僕が一番わかりやすかったのは水を飲むことでした。
鏡を見たり、手で軽く喉仏を触りながら水を飲むと、その動きがわかります。
僕は女声を出してみようと思うまで、水を飲み込むと喉仏が上がっているとは気づきませんでした。鏡を見ていると、本当に面白い動きをしますよね!
人によっては、喉仏を引っ込めるとも言います。でも経験上、喉仏が上がっていると思いますね。
まずは、これを知りましょう。
喉仏を上げると息が苦しい?
例えば唾を飲み込んで喉仏を上げたままにすると、鼻から息をするしかありません。喉が狭くなっているので、苦しくて当然です。
あくまで喉仏が上がる感覚を掴むだけなので、絶対に無理はしないで下さい。少しずつ続けて喉回りの筋力がつけば、自然に無理なく喉仏を上げていられますからね。
口を話す形にしてみた
口の形はアでもイでもいいのですが、これも女性が話している感覚を掴む練習ですね。
口を開けて唾を飲み込みます。そのまま声を出してみると、色んな場所に違和感を覚えると思います。
喉回りはキツく感じますね。鼻で息は出来ますので、焦らずやってみて下さい。そのまま声を出してみると、なんとなく女声になっていると思います。
これも女声を出している感覚を掴む練習ですが、そこまで重要ではありません。普段と違う声の出し方を学ぶ感じですね。
出来なくても問題ないですよー(笑)
こんな感じ?で、OKです。
女声がすぐに出来る人と出来ない人の差は、筋力の違いにある
コツはもちろんですが、女声は今まで話すときに使っていない筋肉を使います。
よく女声を三日でマスターした!などと言われる方がいますが、それはその人が女声を始める前に声を出す練習をしていたからです。もしくは、普段からカラオケが好きだったり、大声を出す機会が多かったりするのが理由ですね。
そもそもの筋力が違います。
日々の生活の違いから、初めのスタートラインが違うという事ですね。
僕は昔、アホみたいに歌の練習をしていたので、偶然ミックスボイスやヘッドボイスなどのコツを知っています。現在は、歌う為の筋力はなくなっていますけどね。
コツは知ってるから、知らない人とのスタートラインが違って当然です。
腹式呼吸もそうですね。女声は息をたくさん使いますので、呼吸する筋肉をつけなければ出来ません。
ですが、毎日少しずつ積み重ねていけば体は鍛えられてきます。誰でも出来ますので、無理に声を出すのは辞めましょう。喉を潰しますからね。
ちなみにミックスボイスやヘッドボイスなんていうのは簡単で、ようは声の響く場所なんです。
ミックスボイスのコツは、まず鼻声を出します。その鼻声を出しながら、口からも声を出します。
んーあーみたいな感じ(笑)
鼻声と口からの声が混ざるので、ミックスボイスと言うのでしょう。簡単でしょ?
それとヘッドボイスは、頭に響かせるように声を出すだけ。でもこれは、少し感覚を掴むまでが大変。掴んでしまえば簡単。
その感覚は、風邪をひいた時に鼻声になっちゃって頭の中に声がこもってしまうと言えばどうでしょうか?耳が詰まってるような感じですね。
でもぶっちゃけると、女声で歌いたいとか、アニメの女声を出したい人以外は必要ない知識です。
例えばナチュラルな女声でいいなら、全く影響ありませんのでね。
女声の完成までに筋力やコツの個人差はありますが、あなたの理想を目指しましょう。
ある日突然女声っぽく出せる?
練習をしていれば、喉回りの筋肉や腹式呼吸での息の使い方が上手くなってきます。そして声を楽に出せるようになってきますので、ある日突然女声が出るようになります。
僕の場合は、一週間程で変化を感じ始めました。一日の練習は10分程です。喉を潰したくないので無理はしません。
喉仏を上げたままキープする事はまだ出来ませんが、アーという単語だけなら女声に近づいていきました。
しかし、話そうとすると喉仏の位置が戻ってしまいます。息を吐く量が調整出来ていないからですね。
これは、筋力がつかなければどうしようもありません。なので、続けていればある日突然女声が出るようになるという事ですね。
目標は、二ヶ月で女声を出したい
ここからは体験談です。
このままのペースで行きますと、おそらく二ヶ月後にはそれなりに女声が出せそうです。(本当かな?笑)
それから歌声を変えて行きたいですね!僕は中性的な声で歌いたいと思っているので、最終的にはそのように声を作って行きたいと思います。
皆さんも憧れの声とか、目標を定めるとモチベーションに繋がりますよ!
女声練習を始めて三週間目
ひたすら唾を飲み込んでは喉仏のキープを繰り返しています。これが少しずつ出来てきました。(喜ばしいのかよくわからない笑)
というのも、これってモノマネを目指して声を似せていく作業に近くない?
そう思いました。
後気づいたポイントは、喉の閉まり具合を絶対に変えないこと
例えば音が高くなっていくと、口だったり首だったり形が変わっていってしまいます。特に高い声を出す時に、余計な力が入ってしまうんですよね。
息の吐き方も変わっちゃう。
そこで三週間目に上手く行ったのは、
女性の普通の声を聞きながら喉の閉まり具合をモノマネして体で覚え、とにかく一音だけを似せてみる。その音を出せた形をキープしたまま、音の高さが変わっても喉の形や息の吐き方を崩さないようにする!
これは本当に練習が必要ですね!どうしても、筋力不足でフォームが崩れてしまう(笑)
継続継続……。
女声の練習を初めて四週間目
なんでやー?全く進歩しないぞー(笑)
モノマネを継続しつつ練習していますが、まだまだそれっぽい音が出るだけです。
この一週間で思ったのは、口角を横に広げること。そうすることで、喉仏を意識しなくても女声に聞こえる声が出るようになりました。
そして喉仏を上げようとしていたら、舌を下の奥歯の方へ引いている事に気づきました。(でも、唾を飲み込む時より喉仏は上がらないんだよなぁ……)
そこで別のアプローチを追加しました。ヒソヒソ声と呼ばれるウイスパーボイスですね!
とりあえず喉仏は意識せず、かすれたウイスパーボイスで女声っぽく似せていきます。
これがかなりキツい!使う息の量が半端ないので、すぐに疲れます。息を吐く筋力が弱い証拠ですね。
でも、ウイスパーボイスには喉を痛めないメリットがありました。喉を細くして声を出すと、どうしても喉を痛めますから。ですがウイスパーボイスで女声に似せる練習は、その負担が小さいです。
ヒソヒソ声を女声に近づければ、後は少しずつ音を足していく感じですね。今はまだ呼吸が上手く出来ないので細い声ですが、腹式呼吸が出来る筋力がつけば、声量は上がると思います。
後は、ヒソヒソ声で覚えた女声が出る喉のキープですね。ヒソヒソ声からの女声アプローチはキツいので、慣れるまで無理はしない方が良さそうだわ。
女声の練習を初めて一ヶ月後
ウイスパーボイスを繰り返しましたが、これにモノマネを追加しました。つまり、女声ではなくウイスパーボイスのモノマネです。
これ、やってみて下さい。マジで出来ません!女性のヒソヒソ声を録音して、ひたすらそれに似るように繰り返しました。
すると、かなりの息を使う事がわかって、腹筋が痛くなります。この時、喉仏や喉の閉まり具合は気にしてません。
確かに喉仏を上げると女声にはなるのですが、高い声(裏声など)を出すと、自然に喉仏は上がってました!
なんてこった(笑)
喉仏を上げてキープするというコツは、女声の感覚を掴む練習と思えば良さそうですね。
そして喉を狭めるコツですが、喉を狭めようとはせず、出来る限り吐く息の量を減らす方が近道かもしれません。
息を吐く量を限りなく減らすとウイスパーボイスにはなりませんが、その状態で裏声を出そうとすると、それでも女声っぽくなりました。
ただね、息の吐く量を一定にしないとダメなので、かなり疲れると思います。そこから自分の感覚で息を吐く量を調整して、ミックスボイスにしていきました。
これでかなりコツがつかめたので、後は反復練習あるのみです。どうしても女声を出す為の体が出来ていないので、慣れてくればスムーズに女声を出せそうです。
喉仏の上げ方
女声を出すには、とりあえず喉仏の位置が大事でした。喉仏のより簡単な上げ方を覚える事で、女声にまた一歩近づけました。というか、これって高い声を出そうとすれば、勝手に喉仏が上がってた(笑)
女声の練習三ヶ月経過
二ヶ月では無理でしたぁ(汗)
ウイスパーボイスを毎日数分繰り返しているうちに、喉の狭めかたはわかってきました。ですが、どうしても低い響きが加わってしまいます。
低音が混じると、女声には聞こえません。
そこで注目したのが、ガラガラ声です。まず、低い声でガラガラ声を出します。普通に出しやすい高さでいいですね。これは誰でも簡単に出来るかなと思います。
ここからが女声のコツで、
ガラガラ声を出した喉の状態で裏声を出すと、これも勝手に喉仏が上がります!
まぁ、やっぱり高い声を出そうとすれば、喉仏は上がってちゃうんですよね(笑)
声を高くしても喉仏の上げ方がわからなくて女声が出せない人は、まずはガラガラ声を出しやすい高い声で出してみて下さい。そしてそのまま裏声を出せば、本当に喉仏が勝手に上がりますので!
その際、地声でも裏声でも喉の締まり具合をキープして下さい。ガラガラ声を出そうとすれば、喉仏の位置も勝手にキープ出来ます。
そのガラガラ声を出した喉の状態をそのままに裏声を出してみると、女声っぽく聞こえるようになりました。
1つ注意したいのは、喉のどこで音が鳴っているのか体感して下さい。そして、ガラガラ声とガラガラ声のまま出した裏声の音が同じ位置で響いているのか確認しましょう。
これができれば、喉仏を上げるように意識する必要はありません。後は出した声を聞きながら、ガラガラの裏声にならないように練習してみて下さい。
僕はこれで、かなり女声になってきました!
ここまで色んな角度から女声を目指しましたが、ようやく自分にとって分かりやすいアプローチ方法が見つかったと思います。僕的には、ガラガラ声を出す形をキープした裏声が一番オススメですね。
後、女声は息をたくさん使います。でも息をたくさん使っていてはとても歌は歌えません。そこで、腹式呼吸を使って息を最小限にしましょう。
喉は、ガラガラ声で裏声を出す感じのままです。一つ注意したいのは、ガラガラ声を力んでやらないで下さい。喉がやられますので、少しずつ練習しましょう。
口の開き
ガラガラ声からの裏声アプローチで、それっぽい女声が出せるようにはなりました。しかし、もっと魅力的な女声を出したいと考えて気づいたのが、口の開き方です。
口の形をコツの参考で書きましたが、まさかここで重要になるとは思いませんでした(笑)
ガラガラ声を出そうとすると、どうしても口の開きが不自然になります。そこで、普段話している口の開きのままガラガラ声を出すようにしました。
すると、思いっきり息を吐いても声にならない事がわかります。この喉の状態をキープしたまま声にするには、腹式呼吸が出来ないとダメだとわかります。
腹式呼吸がイマイチわからない方は、この方法で感覚が掴めます。最初はかなりキツいので、無理のない程度に毎日やりましょう。
追記
これはおそらくですが、ホイッスルボイスと呼ばれる声になります。オペラ歌手みたいな声かな。
口の開きもそうですが、息の吐き方が本当に難しいです。これこそ本当に練習が必要だけど、普通の女声には必要ないです。
モノマネが最強
女声歴が約半年になりました。
これまで上記の色んなアプローチを行って来ましたが、好きな声優のモノマネが最強という結論に達しました(笑)
僕はミックスボイスやハスキーボイスの習得に、洋楽のコピーをやっていたんですよ。それで似てはいないのですが、近い声の出し方はわかりました。
今回は女性声の出し方なのですが、なぜか理論から入ったんですよ。というのも、最初に女声を知ったのが解説動画だったからです。
皆さんも色んな方のコツを見ていると思いますが、出来た人が歩んだ道のりは人それぞれなんですよね。
だから参考にはなりますが、時に迷うかもしれません。僕はかなり遠回りしたよぉ(笑)
結局、女声が出せた時に解説の意味がわかる訳で、その通りに実行してもなかなか上手くはいきません。この記事でも僕の道のりを書いていますが、あくまで参考程度にしかならないと思います。
そんな僕が最強だと思ったの練習が、好きな声優さんのモノマネだったんですね。
これは、
理論なんてどーでもいいから女声を出したいんだー!という方にピッタリ。だって練習してて下手だと笑えるし、何より楽しいからね!!
よく、女声の練習をしていると家族に変に思われると聞きますが、モノマネならモノマネの練習をしてるんだよーって言えますしね。
もちろん歌手のモノマネでも大丈夫。女性歌手のモノマネなら一石二鳥どころか三鳥四鳥ですから(笑)
なので、この手紙を読んでくださった皆さんに言いたい。
理論はとりあえず頭に入れておいて、とにかく女声のモノマネをしてみてください。その声に近づき始めると、女声講座の理論が理解できますからね。
それでも出来ない!なんとかしてくれ!でも女声の練習で恥ずかしいのと大変なのは嫌なんだ!
という方は、男は黙ってひたすらウイスパーボイス!
もう喉仏やらミックスボイスやら腹式呼吸やら何も考えずに、とにかくウイスパーボイスだけを徹底的にモノマネしましょう。女の吐息モノマネです(笑)えっど
僕もまだ女声の微調整と安定には時間がかかりそうですが、引き続き練習してみたいと思います。
継続は力なり!女声の同士たちに幸あれ!