ま~たプロ野球の決め球が変わってきたぞ?

プロ野球の決め球に異変

野球の決め球と言えばスライダー。そしてフォーク。フォークはメジャーのパイオニアである野茂投手の得意な球でしたね?

その後は、田中投手のスプリットかな。で、ナックルカーブツーシームが流行ったんだけど、最近のプロ野球を見ていて決め球がまた変わってきた!

それが、アウトローのフォーシームストレート!

ツーシームとフォーシームのおさらい

決め球フォーシームストレートを語る前に、ツーシームという球をおさらいしましょう。

これは、プロの解説者も困惑しているんだよね?

シームはボールの縫い目。詳しくは漫画ドリームスを読めばわかるんだけど、ワンシームやゼロシームまであります。

ワンシームと言えば菅野投手。右バッターの膝元に沈む球だけど、これもあくまで握りの話だね。結局はボールの回転軸に対して横の縫い目が一回転に何回来るかで何シームかは決まります。

だからツーシームは2回。フォーシームは4回ってこと。ツーシームでストレートを投げれば、ボールの回転軸に対して横の縫い目は一回転で2回。よってストレートは浮力が少なく伸びないです。

逆にフォーシームは横の縫い目が一回転で4回来るので、ストレートが伸びます。

そのフォーシームストレートが今、決め球として流行ってますね!

困った時のアウトロー

アウトローと言えば、初球の入りや粘られて困った時のボールでした。それが今は決め球に多く使われてますね。

僕の見解では、筒香選手や山田選手といった日本を代表するバッターがアウトローの決め球に手こずってます。

ここに来て、プロ野球での決め球がアウトローのフォーシームストレートになったのは意外でしたね。

確かに、困った時のアウトローだけどね(笑)

なぜ、今になってアウトローなの?

去年までは、ナックルカーブが決め球になるケースが増えてました。ようは追い込まれたバッターの頭にカーブがないからですね。

えぇ?って感じで、見逃し三振が多かった。それに似てるのが、チェンジアップですね。あ!なんて思った時には、すでに体が前へ流れてスイングを崩されてます。

それがなぜ、今になって決め球がフォーシームストレートが増えたの?

僕もね、プロ野球を見ていて不思議に思っていたんですよ。追い込んでからの決め球にストレートを使うなら、インコースが多かったです。

だから今でもインコースのストレートを決め球に使うんですけど、プロのバッターのインコースのカットが上手くなってるんですよね?

振り遅れたなら、チョコンとバットを出す!みたいな。これだと決まらない。

それなら外のスライダーだ!って思って投げるんですけど、これもやっぱり追い込まれたバッターは手を出さないんですよ。

空振りを狙う外のスライダーは、ボール球が多いですからね。バッターの選球眼がいいのもあります。これもなかなか決まらない。

そこで、外の真っ直ぐをズバーンと投げます。この見逃し三振が、今年はとても多いですね!

プロ野球の世界が毎年のように研究されて、流行りの決め球も毎年変わっていくのはとても面白いですよ。

ついつい審判がストライクと言いたくなる

見逃し三振って気持ちいいよね?

多分、審判も気持ちいいんだと思う(笑)

もちろんアウトローのストライクなんだけど、ちょっと低くてもストライクアウーってやりたくなっちゃうよね(笑)

ま……これは決め球に大きく関係ないかな……。

変化球が多すぎ

昔はボールの縫い目に注目していませんでした。というか、プロ野球選手も秘密主義だったのかもしれないですね。

そりゃそうだわ。決め球を打たれたら死活問題だしね。

よく山崎選手のツーシームがフォークじゃないの?なんて言われてますけど、あれはツーシームフォークであってフォーシームフォークにも見えるんですよ。

ん?何言ってるのかわかりませんね?(笑)

フォークボールが落ちるのは、回転数を減らしているから。ツーシームで握ったボールを横軸で回せば、かなり落ちるフォークになりますよね?

フォークをフォーシームで握れば、あんまり落ちないへなちょこフォーク。だけどこれが、高めから高めギリギリに落ちてストライクになるんですよね。球は使いようですわ(笑)

それで、ツーシームで握ったフォークに縦軸の回転をかけてあげるとフォーシームフォーク。

わかりやすいのはシュート系の球。これが高速シンカーのように落ちるんですよね。

このようにボールの握りを45度回転させると、本当に変化球多すぎってなります。もう今のバッターの頭の中はゴチャゴチャでしょうね。

だから今、シンプルイズベストのアウトローがズバーンと決まる!

これも布石があって、一瞬わずかに動くツーシームストレートに慣れてきたからボールに見えちゃうんでしょうね。外に逃げるだろうって。

プロはギリギリのストライクゾーンの見極め勝負をしてますから、この微妙な駆け引きが今、アウトローの見逃し三振を生んでいるんですね。

特にいいバッターは選球眼がいいので、それが逆に裏目にもなっています。

今本当にアウトローの見逃し三振が多いですから、是非プロ野球観戦の1つの楽しみかたとして見てみて下さいね!

マジで面白いですよ!